ここはいつもの#Y。
親父と娘さんは留守で、#Mはお留守番。
のんびりとした時間を過ごすのもつかの間、女騎士が訪問し「我が国の存亡の掛かった重要機密を含む、急ぎの依頼」だと#Mを指定しての依頼を持ち込んできた。
相手の様子を判断してから自分が#Mだと名乗ると、「我が国、クールラントの危機に力を貸してほしい」と女騎士から改めて頼まれる。
またしても無茶ぶりな依頼に、これは無事では済まないと感じる#Mだった。
依頼内容を語ろうとする女騎士。
一方そのころ。
ある場所では、怪しげな三人組が何やら秘密めいた内容の会話を行っていた。
また一方、宿の入り口の前では。
#Mと女騎士の会話を聞いていたと思われるエルハが、大事件の予感を感じて今回こそは大活躍して見せると意気込んでいた。
だが、そんな彼女が宿に乗り込もうとしたところ、何故か入り口のドアが開かない。そして、そこには一枚の貼り紙が。
「お前の出番無いから!!」
女騎士の語るクールラントの危機とは、「突如現れた所属不明の軍隊が我が国を攻撃し始めた」というものだった。
クールラント以外の近隣諸国にも侵攻する相手の正体は現時点では一切不明で、蛮族とも妖魔の集団ともつかない。
ただ、国宝である『愚者の智』を差し出すことを要求してきているという。
防戦一方で苦境に立たされ、クールラントは近隣諸国からの義勇兵を募ならければならないほどの状況にあり、それが彼女が#Mの元へ訪れた理由だった。
話を聞き、即答を控えた#Mに突如としてどこからともなく声が響く。
「何を迷っておる?」
訝しがる二人の前に姿を現したのは、烏の様な外見をした謎の影。
誰何する#Mに件の闖入者は"全てを求めし者"と名乗り、この場に現れた理由は「運命に抗うだけの力を持つ#Mの力を借りたいから」だという。
その言に、先に依頼を持ちかけたのはこちらだと主張する女騎士。
だが全てを求めし者の話では、自分と女騎士が討つべき相手は同じ、利害は一致すると言う。
それを聞き、とりあえずこちら側の話も聞いてみる事にする#M。
全てを求めし者の話は愚者の智の持つ力、クールラントのここ最近の情勢などにはじまり、蛮族の長が秘宝『破竹の戦車』の遣い手であるという内容だった。
話を聞き終え、蛮族の長の手に愚者の智が渡ってしまっては危険である、そう判断した女騎士は改めて#Mに依頼を引き受けてくれるように懇願する。
もっとも、#Mはすぐに承諾せず考えてから引き受けたいと伝える。
女騎士は口添えに回ってくれた全てを求めし者に感謝の意を伝えるが、彼の思惑は全く別のところにあった。
二人に伝えた内容、そのどこまでが真実でどこからが虚偽なのかは、この時点では当人以外の誰にも知る由はなかった。
一方のエルハ。
ここまでの会話をすべて聞き、ますます話の関与へ意欲を高めていた。
が、またしてもドアの貼り紙に冷や水をさされるだけで何もできずに終わるのであった。
#Yの図書室でクールラントに関する資料を調査する#Mは、クールラントについての一通りの基礎知識とここ最近の周辺の情勢について調べ上げていた。
が、その時肝心な事に気が付く。
女騎士の名前を聞いていなかった、と。
一方とある山村では。
新婚のマルクとミリナが今日もらぶらぶでした。まる。
魔王自重しろ。
一方エルハはまだ本編登場をあきらめない。
が、やはり貼り紙にディスられるのであった。
女騎士、また名乗り忘れたと気が付く。
一方#M、アリーセにソリを引かせてクールラントのとある街にまでたどり着く。
他の仲間がやってくる前に先行して現地の下見に来たのだが、女騎士の名前も聞きそびれてまずどこへ向かえばいいのか分からない。
交戦準備中の国で下手に動きスパイ容疑で捕まるのは得策で言ないと判断し、まずは宿を探すことに。
が、さすが#M。
通りの裏から聞こえる嫌がるおにゃのこ?と悪漢の声を耳聡く聞きつけ、急遽そちらへと向かった。
一方、本編の舞台が移ったにもかかわらず相変わらず宿の前に取り残されていたエルハ。
貼り紙によると、後半にかっこいい出番があるらしい…『無茶振りリレー3』では。
話はクリスの身の上話から始まる。
それによると、行商人の父に連れられてクールラントに向かう途中、その父は謎の化け物に襲われ、クリスだけが護衛とともに逃れ一人この地に辿り着く。
見知らぬ街に、一人絆されたクリスは彷徨い、そして運悪くチンピラ達に絡まれる。
チンピラ達に何処かへと連れて行かれそうになるクリス、そこに割って入ったのは………ギア!
………だと思ったエルハが場面転換させてキレていたが、例によって貼り紙に書かれたメタ文によると、エルハがギアだと思った何かはギアではなく、ギアジャナイナニカだった。
そのギアジャナイナニカによって殴り飛ばされるチンピラ。
そこに登場したのは………オルハと呼ばれる人物だった。
残るチンピラも軽くいなしたオルハにクリスは礼を言う。
が、何の事は無い。オルハは単に獲物(クリス)をチンピラから横取りしようとしただけだったのだ。
自分の立場が何一つ変わっていない事を理解して抵抗する筋力わずか3のクリス、そのパンチが一発オルハにヒット。
オルハ涙目。
それでも、ギアジャナイナニカを遣って何とかクリスを取り押さえるオルハ。
見かねた#M、ここにきてようやく登場。
一方のエルハ。
何か偽物の悪逆非道とか小物振りばかり目立ったせいか色々と居た堪れなくなり、ついに泣きながらどこかへ走り去ってしまう。
オルハとギアジャナイナニカと対峙することになった#M。
だがそこに、さらに何者かが割って入る。
その初撃は、ギアジャナイナニカをいきなりバラバラにしてしまう。
現れたのは…仮面アニキと名乗る、一人のアニキであった。
ついでに問答無用でオルハも叩きのめす仮面アニキ。「フッ、また一つ悪は滅びた……」
その一部始終を見て「ウザい」と評したアリーセ。
そんな事を言ったら相手の余計な関心を引いてしまうと注意する#Mだったが、残念ながら二人ともすでに相手からマークされていた。
しかもそれぞれの名前まで特定されていた。何でも、彼らは真面目らしい。
そして「ついで」で#Mに依頼を出した女騎士を「我々」が捕えた事を#M達に伝える。
さらには「大アルカナの秘法『愚者』と『戦車』破壊のために蛮族には暴れてもらわないと困る」とも。
大アルカナの秘法という言葉に思わず反応したアリーセだったが、よく考えたらやっぱり知らなかった事を暴露。
そのやり取りを見た仮面アニキ、「この子を助けに入った事も偶然ということか」と漏らすも、それと知るや相棒のサントスを呼び寄せ、クリスを一瞬のうちに袋詰めにしてしまう。
そのサントスはクリスの届け先について「クールラントの首都」と#M達の前でうっかり口を滑らせてしまい、仮面アニキに怒られる。
が、そんなやりとりはさておき、クリスをさらったままサントスは逃げ去る。
「あの子をどうするつもりだ」という#Mの問いに仮面アニキ、「教える義理は無い、知りたければクールラント主都まで来い。私は逃げも隠れもしない」と告げ、こちらも立ち去ってしまう。
「さて、どうしたものか…」状況が状況だけに、途方に暮れる#M。
一方のエルハ、前話の最後で何も考えずに走りだしたものの、何をやっても結局宿の入り口の前に戻ってきてしまう。
偽物は去った、あとは偽物が被せた汚名を返上するだけ…と落ち着きを取り戻し、再び意気込むも、やはりドアの貼り紙にディスられる。
その一方、クールラントより西方百数十kmにある炎獄山系火山地帯ではナムコとタナリーがリアルモン○ン中。
新聞でクールラントの情勢を知るも、「ここは静かなものだけど東の方はなんだか大変だねぇ」とまったく他人事のナムコ。
そんなナムコはタナリーとの会話の中で、火口の中に天使のような姿をした何かを見たという。
それは上古の魔法陣に包まれており、魔法陣の呪は「審判」であったと。
一方の#M達、いきなり手詰まり。
クリスを助けに向かうべきも、動くに動けず…
そんなところに、アンナ登場。
二人を呼び止め、呑気にティータイムを楽しむアンナを無視しようとした#Mであったが、彼女の「どうせ厄介事でしょ、話してみない?」という提案に、少し考えてから従う事に。
事情を聴いたアンナは「破竹の戦車は知らないけれど愚者の智なら知っている」と答える。
ということで愚者の智についての説明を受ける二人。
それによると、愚者の智は正式名称『未来事象分岐先行観測機構』、超古代文明「共和国」の開発した未来を予測可能な技術なのだと言う。
これを使って未来を予測できるのは、愚者の智が出す回答をどんな内容であれ鵜呑みに出来、またその回答に沿ってどんな行動でも取れるだけの「人間」に限られるらしい。
(言い換えれば、遣い手は「愚者にして権力者」である必要性が出てくる)
その理由は、愚者の智が出す回答はその結果が確定するまでは常に不確定事項であり、その回答を疑って行動を取るとそれだけで未来が変わってしまい、それにより予測する未来そのものに「揺らぎ」が出てしまう為。
そこまで話した上で、アンナの推測によるとクリスがさらわれた理由は「愚者の智の引き継ぎの儀式としての生贄として使われるのではないか」というものであった。
上述の通りの遣い手かどうかの資質を確認するため、実際に生贄を使って試してみるのだと。(いわば愚者の智の実働テストのようなもの)
それを聞き、慌ててクールラントの首都へと向かう事を決める#M。
アンナの方は足止めの手配を#Mに約束する。
そしてその場から飛び出す#Mとアリーセ。
二人と別れたアンナは何者かとの交信を開始し、簡単に事情を説明して「不審者」から人質の奪回、あるいは足止めの要請を行う。
交信終了後、一人これまでの考えをまとめるアンナ。
その最中生まれた疑問…「あれ?生贄は必要ないのでは?」
と、その疑問の答えを出す前にギアジャナイナニカの残骸を見つけるアンナ、ついでにオルハも見つけて叩き起こす。
オルハにギアジャナイナニカを見つけた場所を教える様に強要するアンナは、街から1時間ほどの山中と聞き出す。近いついでに案内まで強要する彼女をオルハは渋々と案内する。
その先でアンナが見たものは、ほぼ完全な状態で残っていたスレイブギア試作型の廃棄施設。
一通り見た結果、何故ギアジャナイナニカが動いていたのかについては判ったものの、結局ここに来た理由と今回の騒動に全く関連性がない事に今さらながらに気が付き愕然とするアンナ。
ここまで来たついでで残りのデータを拾おうとしたところ、30年ほど前の、正規の出撃記録が残っていた。
その時に何が出撃したのか知ったアンナ、驚愕する。
クールラントの首都へと向かっていた#Mの元にアンナの使い魔が届き、アンナの声を伝える。
曰く、『破竹の戦車』の正体は民主帝国が作り出したかつての最強兵器、『タイタニア』なのだと。
アンナの現在地を確認した#Mは、それが何故クールラント領内から誰にも知られることなく蛮族の手に渡ったのか、疑問を持つ。
一方、街道を先行する仮面アニキとサントスの前には、アンナの要請した足止め役であるイルが現れる。
イルについても#Mやアリーセ同様に詳細を知っていたアニキ二人組。
イルがクリスの奪回に来た事を確認すると、サントスを足止めに回し、クリスを担いだ仮面アニキは逃げに入る。
仮面アニキの後を追おうとするイルであったが、サントスは本気を出してその阻止にあたる。
一方のエルハ。
あまりにも長い間放置されすぎて、すっかりとろけてしまっていた。
今回はメタり過ぎて、貼り紙に止められるというオチに。
一方、第2話以来となる謎の空間において、怪しげな集団が再び登場。
今回は第3話に登場した「全てを求めし者」は不在。
会話の内容から、この時点では彼らの思惑通り事が進んでいることが明らかに。
ただその一方で、行方の分からない『審判』『正義』『恋人達』のことを案じている。
こちらは彼らの手の内にある『世界宝典』で修正可能だと言う。
また一方では「世界を作る『神々の言葉』を完全に解読する為には愚者の覚醒が必須」とそちらも心配していたりもする。
こちらの対策としては『死神13』『悪魔の頭蓋』『債務の塔』を向かわせているとのこと。
とりあえず、彼らは混沌とするこの状況を楽しんでいるようである。
一方、サントスと対峙するイルはやや苦戦気味であった。
このまま一気に片を付けようとするサントス、何とか反撃に転じようとするイル。
そんな二人の前に、『債務の塔』が現れ、次の瞬間その場は―――大爆発した。
また一方#Mとアリーセは女性型の巨大な何かに追われ、逃走中。
そんな中で一方、女騎士は捕らわれの身となっている事にもどかしさを感じていたり。
そこへ、扉をノックする音が。
女騎士は訝しがり、誰何するも扉の向こうからは「開けてくれ」との一点張り。
そもそも牢屋の扉のカギが開いているはずはない、と思い確認すると鍵は掛かっていなかった。
結局相手に押される形で扉を開けた女騎士、その向こうにいたのは、何とも禍々しい見た目の、一振りの大剣であった。
その大剣は自らの他称をこう名乗る、『正義』と。
一方のエルハ。
一通りメタったところで、とりあえずまだ諦めていないらしく再度意気込むも、どうせ扉は開かずに貼り紙にディスられるだけだろうとセルフツッコミ。
が、予想に反して扉の方から開かれる。
そこに現れたのは、悪魔のような頭をした何かであった。
その瞬間、エルハ感じた。「オワタ」と。
悪魔の頭蓋の得物がエルハの頭めがけて振り下ろされる。
だが間一髪、エルハはマスター・ギアの召喚に間に合い、それを阻止することに成功する。
ギアはそのまま悪魔の頭蓋を殴り飛ばすも、その一撃で悪魔の頭蓋は沈まず、再び襲いかかってくる。
だが、その攻撃はギアには全く通用せず、そのままギアの反撃が始まろうとしていた。
一方、#Mとアリーセは相変わらず謎の怪物?に追われていた。
何故追われているのか、その理由が自分たちに対する「自重」という名の裁きなのだと知った二人は、絶体絶命のピンチに陥る。
が、まさに横やりともいうべき謎の光線に包まれ、謎の怪物?は消滅。
その場には何も残されなかった。
#Mは先の光線は『タイタニア』によるものだったのではないかと推測。
一方、サントスは突如現れた『債務の塔』によって戦闘不能状態に追い込まれる。
同じくその場にいたイルも『債務の塔』の次の標的として狙われるも、こちらは相手の意表を突き逃走に成功する。
ここでイルが以前に一度、債務の塔を倒していることが明らかに。
一方、仮面アニキの元へは死神13が現れ、袋の中身である『愚者の遣い手』を渡すように要求する。
これを退けた仮面アニキに襲いかかる死神13。
だが仮面アニキはこれを凌ぎ、自らの素性を『(影絵の)女司祭長』の使徒、マスク・ド・モンクであると明かす。
また一方、前話に続き登場の謎の空間では相変わらず怪しい二人組が会話を続けていた。
その中で『審判』の使徒の突然の出現と、それに伴う『破竹の戦車』の動き、そして『債務の塔』が標的を取り逃がしたことは想定外だった事、そしてそれに伴い「修正」が行われる事が出てくる。
席を外すローブの人物、『表裏の魔術師』イルシーナ。
そこへ、入れ違いに全てを求める者…『追及の隠者』グラッサーノが『偽の運命の輪』ジノーザの元へと姿を現す。
二人の会話から、イルシーナが微妙にハブられている事や、それでも必要であり、なおも頼らざるを得ない様子などが伺える。どうやら彼等『黒の占術団』も一枚岩ではないらしい。
そのイルシーナはクールラント女王のマルティーナに謁見していた。
二人とも短いやり取りで国内情勢を話し合うが、どうやらマルティーナの本題はイルシーナに探りを入れる事だったようである。
その場を離れ、割と動揺するイルシーナ。
場面は戻ってマスター・ギアは、未だ悪魔の頭蓋と交戦中。
その圧倒的パワーによりまたも悪魔の頭蓋を圧倒するギアだったが、何度倒しても立ち向かってくる悪魔の頭蓋を前に、このままだと埒が明かないと判断。
エルハを連れて高速巡行でその場からの戦略的撤退を行う。
一方、女騎士レオネッサは『正義』から執拗に契約を求められるも、これをかたくなに拒否し続けていた。
とりあえず『正義』を連れて監禁されていた建物から脱出しようとしていた彼女は『正義』からアルカナについての説明と、それらを利用して世界征服を企む悪の組織の存在を聞かされる。
その内容を鑑みて、ようやく『正義』と契約を交わし「悪」と戦う決意をするレオネッサ。
でも行く先は決まっていない、というか向こうから遭遇してくるのを待てば良いのでは、というのが『正義』の考えらしい。
一方、聖白教会大聖堂ではモンク長が『影絵の女司祭長』であるメルフィに対して、レオネッサに『正義』を与えた事で苦言を呈していた。
その中でメルフィがレオネッサに『正義』を与えた思惑について語る。
一方、クールラント主都へ向かう街道の途中のどこか。
一人のモンク僧が、あるモノの回収に向かっていた。
しかし、彼が回収する筈のものはそこになかった。
一方エルハ、とりあえずクールラントと思われる場所に到着。
せっかく本編に関われたと思ったら、やっぱりオチ担当だった。
謎の巨大飛行物体の追跡から解放された#Mとアリーセは所在無さげにしていた。
…と思ったら、何故か偶然にも古代の遺跡を発見する#M。
その遺跡が『月の遺跡』ではないかと見当を付けるアリーセは、#Mの強運ぶりに内心驚愕していた。
その頃、今回の話に関わる事で何とかして出番を得ようとその機会を虎視眈々と狙っていた青龍鬼は黒幕達の野望を打ち砕くべく、愚者の智の予測結果に致命的な影響を与えるという『月のアルカナ』を入手しようと、それが安置されている遺跡を咆犬鬼を伴って探索中であった。
終止目立つ事やプレイヤーへのアピールの為にはっちゃける青龍鬼と、そんな主を冷静に卑しむ咆犬鬼。
この二人を阻止しようとそこに現れたのは、#M…ではなく、ここまで出番の全くなかった6番目のPCである#R(みぎはじ)だった。
どう考えても#Mが登場するタイミングで現れた#Rを「期待外れ」とばかりに徹底的にこき下ろす青龍鬼。
それに激昂する#R。
両者一触即発かと思われた矢先、突如その場に乱入してきた悪魔の頭蓋の不意打ちによって青龍鬼が一撃で倒されるという事態が発生する。
「世界の危機だ、ここは小生が引き受ける」
状況を判断し、咆犬鬼は自分を囮にして月のアルカナ奪取に#Rを向かわせる。
残った咆犬鬼は悪魔の頭蓋とどの様にして切り結ぶか考えていたが、その瞬間頭上が崩落。
実はこの遺跡こそが黒の占術団のアジトだったのだが、老朽化により脆くなっていた。
崩落に巻き込まれ階上から落ちてきたジノーザとぶつかり咆犬鬼は意識を失い、悪魔の頭蓋を前に不戦敗となる。
落ちてきたジノーザは上に戻ろうとするも、棺桶が壊れたのか動かせない。
悪魔の頭蓋の手を借り、やむなく棺桶の中から出てきたのはクマのぬいぐるみを抱きかかえた幼女だった。
その傍らで、青龍鬼と咆犬鬼が復活、さらには時間稼ぎして全快。
相変わらず目立つ事を目的にしてジノーザ達を倒そうとする青龍鬼(とその従者)は、万全の態勢で反撃に転じる。
一方、遺跡内部を探索中だった#M達は何者かが先行している事を察知。
どこからともなく響く断末魔の叫びを聞きつけてそれがすぐ近くだと確信、現場へと急行する。
悪魔の頭蓋こそ瞬殺した青龍鬼と咆犬鬼であったが、ジノーザには一撃も与えられず、青龍鬼は既に敗れた後だった。
続き咆犬鬼もジノーザの手に掛かり、棺桶の中に「仕舞われて」しまう。
そこへ現れる#M達。
「クセェー!この幼女クセェー!悪役の臭いがプンプンしやがる!」
アリーセの言葉通り、、ジノーザを前にして相手の役所ををそれとなく感じ取る#M達。
対するジノーザは目の前にいる相手が#Mだと知ると、「マズハ小手調ベ」と#M達を霧で包み、意識を奪う。
#Mが気付くと、そこは#Y。
ふと呼びかけてくる声に振り向けば、そこにキリエがいた。
いや、キリエだけではない。いつの間にか多勢の乙女達に囲まれ、そこは楽園状態になっていった。
享楽に呑まれてそのまま昇天するかと思われたが、#Mはそこに大きな違和感が存在している事に気付き、我に帰る。
現実の世界―――再び元いた場所へと引き戻された#Mとアリーセは、ジノーザのもとへ新たに現れた二人の女性と、その餌食となりアへ顔を晒して果てているみぎはじ#Rと対面する。
それを見せつつジノーザは#Mとアリーセに『シャイ菌』の持つ特性や効果について、さらには『革命の唄』とそれによってもたらされる楽園…自らの理想世界についても語って聞かせる。
その目的は貴重とされるシャイ菌抗体保持者である#M達を自分達の仲間に引き込もうというものであった。
もし断れば、彼女達の手で無様なアへ顔にされるという。
天国か地獄か、ジノーザは#Mに決断を迫る。
その頃、『星』によって助け出されていたクリスは、星と共に雪路を歩いていた。
何故自分を助けたのかというクリスの問いに、星は「僕はいつでも子供たちの味方だからさ」と答え、これから『永遠の国」へ向かって、そこでクリスの安全を確保するつもりである事を告げる。
だがその行く手を、クリス奪取を目論む黒の占術団の黒子衆が塞ぐ。
それを難なく一人ずつ屠っていく星であったが、黒子衆に虚を突かれクリスが浚われそうになる。
…が、間一髪これを_4と_5が阻止する。
この2人がオッサンに依頼されて助けに来たという事情を聞き、星達は2人を加えて共に永遠の国を目指す。
もっとも星は、永遠の国へ連れていく事がクリスにとって本当に最良なのかについて、一抹の不安を抱いていた。
一方、永遠の国では『皇帝』とその遣われ手であるオッサンが話をしていた。
そこでは皇帝が#Yの冒険者にこだわる何らかの理由が桓間見られる。
オッサンを下がらせた後の独自から、星の懸念通り皇帝が何らかの野望を持っている事が判明する。
ジノーザに決断を迫られた#Mの答えはノー、すなわち「地獄」。
その理由は…
「お前が気に食わないから」
この返答を受けてジノーザは#Mを小なるアルカナを使ってあっさり排除。
聞かれてもいないのにぺらぺらと色々なことを話して聞かせた本当の理由、それは…メイド冥途の土産だったのだ。
GAME OVER...
あれ?
神は言っていた、そこで死ぬ運命ではないと。
その理由は…
「俺は…トロ顔スキーだッッ!!トロ顔の素晴らしさを解さない、ソレが貴様と戦う理由だッッ!!」
この返答を受けてジノーザと#M以外の一同、呆然。
それならばと、世界総アヘガオ化達成の暁には君の好きなときに何時でもトロ顔にしていいように取り計らおうと譲歩してみせるジノーザに、#M「了承」と即答。
しかしもう一つ条件を提示する#M、それは「男の非耐性者はアヘらずに死なせ、アヘった女は死なせることなくいつまでもアヘ顔を晒し続ける、そう菌を改造する」ことであった。
またもや呆然とする一同、流石のジノーザも手間暇掛かると渋ってみせたが、時間もその他に必要なものも全て用意してみせると息巻く#Mをジノーザは仲間として迎え入れる事にする。
こうして…野望に萌える#Mの手により、かつての仲間も含め何もかもが瞬く間に蹂躙されていき、世界はアヘガオに包まれた。
HAPPY END
あれ?
一方、宇宙では。
前作(無茶振りリレー1)に登場した宇宙ヤクザが、虚空よりの使者に仕返しをするため兄貴分を連れてきて、彼女を捜していた。
宇宙空間から地上を覗く二人(?)、そこに虚空よりの使者の姿を見付け出す。
「俺らをバカにした連中はただじゃおかねぇ!」と宇宙空間からの狙撃を行う為、慎重に、じっくりと彼女に狙いを定める宇宙ヤクザの兄貴分。
しかし引き金を引こうとしたまさにその瞬間、突如彼女がアヘガオに変わったため兄貴分は動揺、わずかに狙いがはずれて彼女ではなく…彼女が居た星そのものが、爆発して一瞬で木っ端微塵となってしまう。
さすがにこの宇宙空間においても星一つ吹き飛ばすのはものすごく拙いことらしく、大慌てする二人(?)。
と、そこへ銃声を聞きつけた宇宙刑事が早くも駆け付けてきた為、宇宙ヤクザ達は脱兎の如くそこから逃げ出す。
入れ違いで現場に到着した宇宙刑事、星が一つ無くなったという事態に気が付くとひとまずその修復を行うことに。
…が、修復したその星は以前のものとは少し違うものになってしまった。
もっとも、修復した本人にしてみれば「ちょっとやそっと違ってもそんなぶっ壊れた運命は辿らんだろう」とその事についてはあまり気にせずその場を後にしてしまう。
世界は一巡した!もとい再生した。
なぜか宇宙恐竜退治にかり出されていた_2とガイラが戻った世界はすっかり変わっていた。
平和と幸福が満ち溢れ、その世界に冒険者はおろか、剣と持つものすらいなかった。
元の世界を取り戻すため、調査を開始する二人。
やがて、虚空よりの使者、咆犬鬼と合流し、原因はクールラントにあると予測する。
4人とイルの馬はクールラントを目指し旅立った。
そして時を同じくして#Mもシャイ菌の耐性から記憶を取り戻す。
混乱しつつもクールラントも目指し旅立った。
クールラントを目指した_2をはじめとする4人は、あっさりと現女王イルシーナの前に辿り着いていた。
予測されうるありとあらゆる妨害を全て排除できていたその理由は、ようやく登場した_3により語られる。
曰く、「実戦経験の一つもない者など自分達の敵ではない」と。
世界を平和にし過ぎたことが仇となり、もはや後のない状況になったイルシーナは冒険者達との話し合いを選んだ。
「いまや世界に争いはなく、それに伴う不幸も存在しない。人々は皆足ることを知り、幸せと心の平穏を得るに至った。」
「逆に問おう。これ以外の方法で、はたして争いを止められただろうか?誰も泣かずにすむ世界を、誰もが平和に暮らせる世界を作る術が他にあったのか?」
「ヨク考エテクレ。コノ世界ヲ否定スルノハ、ココニ暮ラス人々ミンナノ幸福ヲ否定スルコトニナル」
彼女達の言い分は至極もっとものものであり、冒険者もその点に関しては理解を示す。
が…「その理想には根本的なムジュンがあるっ!」ということで論破パートに入り、イルシーナの論破を試みる冒険者。
「この世界は平和になったというがそれは完全に真実か?この広い宇宙のどこかには、危険な奴がいて当たり前のようにこの世界を狙っている」
この結論に何を馬鹿な、と一笑に伏そうとするイルシーナであったが、それを肯定するように『オッサン』、さらには『皇帝』までもがその場に登場する。
この二人―――月の裏側に位置する『永遠の国』勢力勢―――は今回の世界改変の影響を受けず、地上世界が平和になったこの隙にこそ世界を奪おうと目論んでいたのだった。
"かつて地上を追われ月の裏へ逃れた狂いの徒は、狂神クルイ・ケイの名のもとにクルィシナー帝国により世界を統べることを誓っていた"と明かす皇帝。
そんなことはさせないと皇帝に立ち向かうレオネッサとジノーザは、クルイ・ケイの加護を受け圧倒的な力を手にしていた皇帝の前に瞬殺される。
こんなはずでは、と大番狂わせの展開に狼狽えるイルシーナに_2は自分達―――冒険者―――を呼ぶように説得し、彼女はそれに応じた。
依頼人の切なる願いを受けて立ち上がった匠冒険者は皇帝に立ち向かう。
「たった二人でワシと戦うつもりか?」
鼻で笑う皇帝に対し、二人ではない、冒険者はどんなところからでも駆け付けてくると確信を持って答える冒険者。
その信頼に応えるように、改変されたこの平和な世界に溶け込んでいたはずの_4と_5が自分達の本来の役割に目覚め、一瞬にしてこの場に駆け付けてくる。
しかし、それでもなお皇帝の余裕は揺るぎなく、そのままあっさりと冒険者達をまとめて返り討ちにしてみせた。
「わしに立ち向かったその勇気に免じて、一つ褒美をやろう。今のこの世界の様子を特別に見せてやろうではないか」
それは、狂い系シナでしか見られないような謎の化け物が月の遺跡から大挙して押し寄せ、形骸的な軍隊をいとも容易く壊滅させ、世界を狂いで蹂躙していく様であった。
高笑いする皇帝を前に、為す術のない一行は歯噛みしつつ、最後に残されたたった一つの希望にすがっていた…。
一方その頃。
その最後に残されたたった一つの希望は、他の面々と違って妨害もなしにクールラントへは辿り着けずにいた。
#Mの前に現れたのは、ツッコミ所満載の『狂斧戦隊ウザインジャー』であった。
番号 | コード | 正式名称 | 種別 | 本体 | 遣い手 | 遣われ手 | 出現状況 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
0 | 愚者 | 愚者の智 | アルカナの秘宝 | 愚者の智 | 黒の占術団 | 言及のみで、世界改変完了後も未登場 | |
1 | 魔術師 | 表裏の魔術師 | 人物 | イルシーナ | 2話から登場 | ||
2 | 女司祭長 | 影絵の女司祭長 | 人物 | メルフィ | なし? | マスク・ド・モンク | 11話で登場 |
3 | 女帝 | 女帝の冠 | 人物 | マルティーナ | なし? | 11話で登場 | |
4 | 皇帝 | 無謬の皇帝 | 人物 | 無謬の皇帝 | なし? | オッサン | 14話で登場 |
5 | 教皇 | 未登場 | |||||
6 | 恋人達 | 10話で言及のみ。所在不明 | |||||
7 | 戦車 | 破竹の戦車 | アルカナの秘宝 | タイタニア | 蛮族の長? | 言及のみ | |
8 | 力 | 古代の剛力 | アルカナの秘宝 | マスター・ギア | エルハ | 11話で登場 | |
9 | 隠者 | 追求の隠者 | 人物 | グラッサーノ | 2話から登場 | ||
10 | 運命 | 偽の運命の輪 | 人物 | ジノーザ | 2話から登場 | ||
11 | 正義 | 正義 | アルカナの秘宝? | 正義 | レオネッサ | 10話から登場 | |
12 | 吊るし人 | なし | 人物 | 複数の人物 | なし | なし | 18話で定義が判明 |
13 | 死神 | 死神13 | アルカナの秘宝? | 死神13 | 黒の占術団? | なし | 11話で登場 |
14 | 節制 | 真の節制 | 人物 | アンナ | 黒銅? | イル | 9話から登場 |
15 | 悪魔 | 悪魔の頭蓋 | アルカナの秘宝? | 悪魔の頭蓋 | 黒の占術団? | 10話から登場 | |
16 | 塔 | 債務の塔 | アルカナの秘宝? | 債務の塔 | 黒の占術団? | 10話から登場 | |
17 | 星 | 天狼星 | 人物 | 天狼星 | なし? | なし? | 14話で登場 |
18 | 月 | 月 | 天体 | 月 | 永遠の国 | 18話で定義が判明 | |
19 | 太陽 | 未登場 | |||||
20 | 審判 | 審判の使徒 | 10話で言及のみ。8話に登場? | ||||
21 | 世界 | 世界宝典 | アルカナの秘宝? | 世界宝典 | 黒の占術団 | 10話から登場 |